対話型鑑賞を学び楽しみました
2022年8月1日に大田市民会館で研修会を行いました。
講演会では「対話型鑑賞で獲得する『生きのびる力』」と題し、京都芸術大学教授 アート・コミュニケーション研究センター所長 福のり子氏に講演していただきました。
対話型鑑賞によって①知的探究心が刺激される ②集中力と目的意識を持った観察力が育つ ③問題解決能力が向上する ④創造的解釈ができるようになる ⑤体系的に論理的にみることができる ⑥言語能力が身につく ⑦コミュニケーションの基礎が身につく ⑧多様性の受容が可能となる ⑨協働で行うことにより作品解釈や再解釈ができる ⑩自己認知力(メタ認知能力)が高まると、何枚かの写真を混じえて、分かりやすくお話ししていただきました。
また、対話型鑑賞のナビゲーター(ファシリテーター)として、「他に気づいたことはありますか?」「別の意見はありますか?」「どこからそう思いましたか?」「そこからどう思いましたか?」といった質問を投げかけることにより、鑑賞自体に深まりが出てくることなども教えていただきました。
その後は春日美由紀氏のナビゲートで対話型鑑賞会が行われ、参加者は作品をじっくりと鑑賞し、みんなでしっかりと話し合いました。その中で問い続ける作業であったり、異論を持ち寄って聴き合い、対話を重ねながらその場その時の『集合知』を協働で作り上げる作業であったりと、キーワードを意識して対話型鑑賞を楽しみました。これにより、目的である「アート作品の表面ではなく、その奥にある意味を考える」ことができたと思います。
この研修会には多くのみなさんに参加していただき、大変充実した内容の研修を行うことができました。ご参加いただき、ありがとうございました。
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